【コンスタンティン】「あなたってどこにいても失礼なのね。」
【おすすめ度】
★★★(評価3)
【こんな人におすすめ】
- ヒーローもの好き!
- SF好き!
- 世界観に酔いしれたい!
【あらすじ】
末期の肺ガンで余命幾許も無い男、ジョン・コンスタンティン(キアヌ・リーブス)。
彼は人間以外のものを見ることができる特殊な力を持っており、強力なこの力を以って人間界で悪事を働くハーフブリード(人間と天使と悪魔の中間的存在)を始末する悪魔祓いを行っている。
しかし彼には、この「人間以外のなにかが見える力」のせいで幼少期に苦しみ、自殺未遂を起こした過去があった。キリスト教(カトリック)での自殺は地獄に落ちるとされているため、悪魔祓いによる善行を積むことによって神の恩赦を獲得し、死後地獄行きが確定している自身の運命を変えようと画策していた。
しかし天界のハーフブリードであるガブリエルは、コンスタンティンは悪魔祓いと称して神から与えられた力を私欲的に使っているうえ、肺ガンで死ぬのはそもそも長年の重度な喫煙癖の結果であり、総じてジョンの思惑は無駄なことであると言い続けていた。
ある日、悪魔祓いを行っていたコンスタンティンは少女にとりついた悪魔が人間界へ潜入しようとしたのを目撃する。互いの領域を侵さないことで成り立ってきた世界の均衛が崩れ始めようとしていた。均衡を保とうと試みるコンスタンティンとその仲間たちに不穏な殺害事件が起き始める。
【レディガガのMV監督のデビュー作!】
スーパーマンやバットマンで有名なDCコミック原案を元に作成された今作。
原案は「ヘルブレイザー」。それを題材に映画化したのがフランシス・ローレンス監督。
エアロスミスやジェニファーロペスのミュージックビデオを手がけていたが、満を持して映画監督として今作でデビューを果たす。
Lady gagaのBad romanceやThe Black eyed peasのPump itなど超有名アーティストの作品を撮り続けていた人物だけあって原案の世界観をしっかり引き出せている作品となっている。
【悪魔と天使と人間を演じる】
地獄の悪魔や天国の天使など実在しがたいものを取り扱うだけあってなかなか難しい表現の中、キャストの名演技あってどっぷりと作品に引き込まれる作品となっています。
主人公のジョン・コンスタンティン(キアヌ・リーブス)はもちろん。天使ガブリエル役のティダ・スウィントン、悪魔サタン役のピーター・ストーメアがしっかり演じています。
役者それぞれの顔の雰囲気も相まって、抽象的な存在ではありますが、本当に天使、悪魔に見えてくるから不思議なものです。
監督のナイスキャスティングには感服します。
個人的にこのガブリエル(ティダ・スウィントン)がツボすぎて……キャスティングといいカットといい
似合っててかっこよすぎる!!!
「ハムナプトラ」シリーズのレイチェル・ワイズも良い仕事しています。
【主演も惚れ込む作品】
2005年日本公開と今となってはかなり年月が経った作品となっていますが
主演のキアヌ・リーブスが再演を熱望しているそうな。
2019年公開予定の「ジョン・ウィック パラベラム」(「ジョン・ウィック」シリーズ最新作)のPRでポッドキャストにて「ビルとテッドの大冒険」シリーズも控えている中、他に演じてみたいキャラクターは?と投げかけられたキアヌはためらうことなく、「ジョン・コンスタンティン」を挙げたそう。
主演も惚れ込むキャラクターであるコンスタンィティンにぜひ酔いしれていただきたい。
ジョン・ウィックもですが、「マトリックス」シリーズのネオ役も熱演したキアヌ・リーブスですが
彼のセンスもあって、綺麗でかっこいいアクションシーンを演じているので今作のコンスタンティンだけではなく、別作のキアヌ出演のアクション作品も観ていただきたいです!
この画像は…プライベートなのでそっとしておいてあげてください。
【まとめ】
大型なヒーロー作品ではないですが、映像センス、キャスト、名演技によりしっかりと世界観に浸れる作品です。
渋めのヒーローものです。アクション少なめですが、世界観にぜひ酔いしれてください!
【作品情報】
監督:フランシス・ローレンス
脚本:ケビィン・プロトピン
製作:ロレンツォ・ディ・ボナヴェ
音楽:クラウス・バテルド