【はじまりのうた】「まず尻軽そうな服装はやめて」
【おすすめ度】
★★★(評価3)
【こんな人におすすめ!】
- 落ち込んでいる…
- 新しく何かを始めたい!
- 音楽すき!
- 美しい映像がみたい!
- 気分転換したい!
- ニューヨークすき!
【あらすじ】
ある日、会社をいきなりクビになった音楽プロデューサーのダン(マーク・ラファロ)。
彼は妻子とも別居中の事だった。どん底に落ち込んでいたダンはある夜、バーで
ステージで歌うグレタ(キーラ・ナイトレイ)と出会う。
彼女はシンガーソングライターだった。しかし彼氏のデイヴ(アダム・レビィーン)が浮気をしてしまい、デイブとは破局。彼女もどん底の中だった。
ダンはグレタの才能を感じ、アルバム制作を持ちかける。
ここからどん底の二人が新たにはじまっていく…
【口コミで広がったインディペンデントムービー】
インディペンデント映画とは、自主映画=低予算映画という背景の作品郡になります。
前回紹介したジョン・ファブロー監督作品の「シェフ 三ツ星フードトラックはじめました」もインディペンデント映画になります!
↓こちらのレビューもぜひ見てみてください!
この「はじまりのうた」もそんなインディペンデント作品になるのですがキャストが豪華。
アベンジャーズシリーズ、グランドイリュージョンシリーズのマーク・ラファロと
パイレーツオブカリビアンシリーズのキーラ・ナイトレイ。
そして今作で映画初出演になったボーカルグループ、マルーン5のアダム・レビィーンが
主演グレタ(キーラ・ナイトレイ)の恋人役で出演されています。
当時、公開された時に口コミにより全米で5館しか上映していなかったのにも関わらず、
1300館まで拡大上映した程、人気の作品となりました。
製作予算15万ドル(日本円で役1800万ほど)しかなかったのにココまで人気となったのは、内容は勿論、素晴らしいキャスティングもあってでしょうね。
【ロケーションが美しい!】
ダンからアルバム制作の話を引き受けたグレタだったが、金銭的にも余裕はないので
工夫を重ねて、色々な所でレコーディングをスタートさせます。
今作の舞台はニューヨークなのですが、ニューヨークの町並みをとてもカッコよく描写できています!
レコーディングをしている場所も地下鉄のホームや路地裏やビルの屋上など基本的に屋外のロケーション。
ニューヨークの町並みだからこそカッコよくて美しい背景で、さらにカットが洗練された感じが
じんわり伝わってきます。
ロケ地はワシントンスクエアやタイムズスクエア。
ここは「ジョンウィック」や「ダークナイト ライジング」など他のビッグタイトルの撮影もこの辺りで撮影されていたとのこと。
「はじまりのうた」で色々な名シーンがあるのですが、実際劇中にでてくる町並みのゴミ箱や道に置かれている物はあえてそのままにして
リアルなニューヨークの町並みを背景に撮影されていました。
だからこそ見れば見るほどのめり込む作品になっています。
↑ちなみにここはダンの自宅として実際に登場したマンションです。
1階は中華料理屋さんです。雰囲気あってカッコいいですね!!
他にも要所要所で出てくる車や小物などいちいちおしゃれに撮影されています。
演出もほんとーーーにおしゃれでかっこいい。多くを語らないという感じです。
【人を惹き付ける要素満載!】
口コミが広がる理由として様々な要素があります。
まず、どん底の二人が偶然出会い、工夫や努力で成功していくというストーリー展開や
金銭的に余裕が無いから屋外でレコーディングするという奇抜なアイディアが見ているこちらも楽しくなっていきます。
そして音楽を題材にしているだけあって挿入歌や音楽も最高です。
劇中歌の「lost song」が第87回アカデミー賞 歌曲賞に輝きました。
キーラ・ナイトレイはクールなイメージだったのですが、キュートにギターを弾きながら歌う新たな彼女を発見できます。
……かわいいすなぁ
【まとめ】
落ち込んだり、別れや出会いがあったり、音楽が最高だったり。この作品には色んな要素があります。
カップルでも友達同士でも一人で観ても、どんな見方をしても色んな角度で様々なことを気付かされる作品となっているので
ぜひご自身で観てみて、自分の好きな人におすすめしてあげてほしい作品です!
【作品情報】
監督:ジョン・カーニー
脚本:ジョン・カーニー
製作:アンソニー・プレグマン
音楽:グレッグ・アレキサンダー