【フェイスオフ】「お前の弾はあと1発だ」
【おすすめ度】
★★★★(評価4)
【こんな人におすすめ!!】
- アクション好き!(特に銃撃戦!)
- ジョントラボルタが好き!
- 悪役が好き!
- ハラハラドキドキしたい!
【あらすじ】
FBI捜査官のショーン•アーチャー(ジョン•トラボルタ)は6年前、遊園地で幼い息子マイケルと一緒にメリーゴーランドに乗って遊んでいたところを
テロリストのキャスター•トロイ(ニコラス•ケイジ)に狙撃される。
アーチャーは一命を取り留めるが、愛する息子マイケルはその事件に巻き込めれ死んでしまう。
それ以来、アーチャーは執念深くキャスターを追い続け、やがて空港から逃亡する彼の情報をつかんだ。罠をはりながら激戦の末、キャスターを逮捕する。
ついに宿敵を逮捕したアーチャーだったが、キャスターがロサンゼルスに細菌爆弾を仕掛けていたことが判明。
キャスターは激戦の負傷で意識不明状態。キャスターの弟ボラックスは話をはぐらかし爆弾の在処を聞き出す事ができないでいた。
アーチャー側の周りの人間は最新医療による技術でキャスターの顔をアーチャーの顔に移植させ、ボラックスやキャスターの仲間がいる刑務所へ潜入捜査することを提案。
アーチャーは悩んだ末、手術を受け、潜入捜査に踏み切ることに。家族や他の捜査官には内緒で…
刑務所に潜入捜査を開始したアーチャー(キャスター)はボラックスから情報を聞き出すのに成功する。
そんな中、アーチャーに面会者がやってくる。
そこには鏡でしか観た事のなかった自分の顔が。
意識を失っていたキャスターが自分の顔(アーチャー)を移植してやってきたのだ。
目の前の事に信じられないアーチャーは絶望する。
復習を誓ったアーチャーは過去に自分が逮捕した悪人たちとキャスターだと思い込ませ共闘して刑務所を脱獄することに。
脱獄に成功したアーチャー(キャスター)と中身は極悪人のキャスター(アーチャー)の攻防戦がはじまり、、、
【監督自画自賛の作品】
「ミッションインポッシブル2」や「レッドクリフ」を手がけたジョンウー監督作品。
ハリウッドに進出して「初めて好きなように撮れた」と彼自身誇る作品となり
2丁拳銃、同時に銃を向け合う2人、戦闘中に白い鳩が飛ぶ(銃撃戦が始まる合図)など映画ファンもテンションあがるようなシーンが多く
意外とこの作品のファンも多いのでは…?
【外身は違うが中身は一緒】
顔を整形で取り替えるという斬新な設定の為、撮影には様々な工夫があったみたい。
ジョン監督はお互いの俳優にお互いの演技のVTRを見せ、互いの特徴や癖などを研究するように指示したとのこと。
ジョントラボルタがニコラスケイジのVTRをみてニコラスケイジはその逆という。
さすが名俳優のお二人なので観ていて何の違和感もなく思いっきり集中して観れました。
どちらの演技もすばらしいが特にジョントラボルタのクライマックスでの狂気に満ちた
演技!
鳥肌たちました!!
【一番好きなシーン】
シーンというかかっこよかった仕草。
アーチャー(ジョントラボルタ)が家族に対してする顔をなでるような所作。
これが色んなところで出てきます!
※以下ネタバレあり
【感情移入の混乱】
正義の味方(ジョントラボルタ)の顔が途中から敵の顔(ニコラスケイジ)になってしまい、観終わったあとに変なモヤモヤ感が…(監督からすると狙った結果なのかもだけれど)
作品序盤のあの息子マイケルとメリーゴーランドに乗って優しくて幸せそうなアーチャー(ジョントラボルタ)が最終的には自分で自分の顔をガラスの破片で傷つけたり、ボウガンで息の根をとめられ死んでしまい(自分はアーチャーの家で家族と一緒に過ごすシーンが一番えぐいなと思いました)
観ているこちらからすると、「よし!倒した!」みたいな敵役が倒れて喜んでいた所、
ラスト、顔が元に戻り、アーチャー(中身もアーチャー)が家族の前に戻ってくるシーンはなんとも複雑でした。
必死にニコラスケイジ(キャスター……ではなくアーチャーだけど)が倒したのに……
あの狂気に満ちた演技を観てすぐなので余計に変な違和感がありました。
逆にニコラスケイジに感情移入しちゃって…笑
(必死に脱獄して、家族の誤解も解いて、家族を守る為に戦ってたので)
【まとめ】
顔を取り替えて、各々が違う役を演じるという斬新な設定でありながらも、俳優の名演技によって何の違和感もなく観れました。
最後、観終わった後に残る独特な違和感はありますが、あえてそこは感じてほしい作品です!
【作品情報】
監督:ジョン•ウー
脚本:マイク•ワーブ マイケル•コリアリー
製作:デビット•パーマット テレンス•チャン
出演:ニコラス•ケイジ ジョン•トラボルタ
音楽:ジョン•パウエル
公開:1997年