【ソードフィッシュ】「ハリウッドはクソだ。」

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【おすすめ度】

★★(評価2)

 

 

 

 

【こんな人におすすめ!】

  • どんでん返しのある作品がみたい!
  • ド派手なアクションがみたい!

 

 

 

 

 

【あらすじ】

かつて超天才ハッカーとして名を馳せていた、スタンリー(ヒュー・ジャックマン)の元に現れた謎の女性ジンジャー(ハル・ベリー)。

別れた妻に最愛の娘ホリー(キャムリン・グライムス)を引き取られ、娘を取り返したいが裁判をする金もなくその日ぐらしをしていたスタンリーに巨額の金を強奪する計画をもってくる。

怪しみながらもジンジャーについていくスタンリーの前に現れたのは彼女のボス、ガブリエル(ジョン・トラボルタ)。

ガブリエルは「彼は思った事が何でも叶う。彼の住む世界は別世界」と言われる程の人物で彼が持ち出したのは、かつての麻薬取締局(DEA)の極秘計画「ソードフィッシュ計画」で残った裏金の95億ドルをハッキングして奪うという計画。

スタンリーは脅されながら、ガブリエルの前で自身のハッキングの腕前を披露し、ガブリエルに採用され計画を遂行していくが…

 

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【あの大作を製作した人物の技!】

監督はドミニク・セナ。(ニコラス・ケイジ主演の「60セカンズ」などを手がける)

そして彼とタッグを組み、製作を担当するのはジョエル・シルバー

 

ジョエルはあの大作「マトリックス」3部作の製作を担当していた人物!

マトリックスがSFの撮影の概念を変えた!という程、当時は斬新な撮影を取り入れており

代表的なシーンだと「ブレットタイム」という手法の撮影。(↓こちらのシーン)

 

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このシーンはマトリックスを観たことない方も観たことあるのでは?

 

 

マトリックス (字幕版)
 

 

 

 

 

俳優の周りに何十個とカメラを円の様に配置し、順番に撮影するこの手法を

ソードフィッシュ」では冒頭から贅沢に使用しています!

 

しかも手法が進化して、「ソードフィッシュ」内では「マシンガンショット」という600台のカメラを駆使したシーンがいきなり現れ、冒頭から観客のテンションはMAX!!

 

 

あとはお馴染みのカーチェスシーンやド派手な爆発シーンも盛りだくさんで

アクション好きにおすすめな作品となっています!

 

 

 

 

 

【マーベルファンが喜ぶキャスト!】

ヒュー・ジャックマンをはじめ、マーベル作品に登場するキャストが多く出演する「ソードフィッシュ」。

 

まずヒューはX-MEN」シリーズでおなじみのウルヴァリン

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そして同じくX-MEN」シリーズでウルヴァリンと共に戦うストーム役のハル・ベリー

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そして「アイアンマン」「アベンジャーズ」シリーズで登場するローディことドン・チードル

 

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個人的に「ソードフィッシュ」が先だったので、「アベンジャーズ」「X-MEN」で有名になっていくこの三人を陰ながら応援し、喜んでおりました!

 

 

ドン・チードルはどちらかというと「ラッシュアワー2」からですが……

(黒人のチャイナ服という強烈なインパクトなので…)

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X-MEN (字幕版)

X-MEN (字幕版)

 

 

 

アイアンマン3 (字幕版)

アイアンマン3 (字幕版)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※ここからネタバレあり!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【観ている側が本気でだまされる結末】

 

この作品のテーマとして「思い込み」(ミスディレクション)があります。

本当に観ているこちらが一瞬混乱する程、思い込みによってあっと驚く様な結末が潜んでいます。

 

まず、ガブリエルの自宅でスタンリーがハッキング作業中に、ガブリエルの死体(のようなもの)を発見してしまいます。

驚いたスタンリーはあわてて部屋を飛び出ますが、そこに現れたのは死んでいたはずのガブリエル。

 

 

混乱するスタンリーをドライブに誘い、走りながらガブリエルは「思い込み」の重要さを語ります。そしてそのままド派手なカーチェイスが始まります…

 

 

そしてスタンリーを案内したジンジャー。

ある日、彼女はガブリエルを捕まえる為に潜入捜査をしていたDEA(麻薬取締局)の人間だと発覚します。

最終的にガブリエルにDEAの人間ということがばれており、ジンジャーは殺されてしまいます……

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にしてもスタイル抜群ですね……

 

 

 

 

そして一番最後のクライマックスのシーンで、ヘリに乗って逃亡しようとするガブリエルを

スタンリーがロケットランチャーで攻撃し、ヘリを墜落させるという結末なのですが

 

身元確認でガブリエルの焦げた死体を確認したスタンリーだったが、そこで彼は一部始終の出来事である事に気付きます。

微笑しながら「大した奴だ」と彼を認める一言でシーンが変わります。

 

 

 

そこには殺されたはずのジンジャーが!!

悠々とスタンリーの手柄で手に入れた巨額の金を銀行から引き落とす彼女の姿が。

 

そして銀行から港へ向かい、船に乗ろうとするとそこにはガブリエルが……!!

 

 

そうです。

 

 

 

観客も思い込みによってこの二人は死んだものと思っていましたが、まんまと騙されたというわけです。

 

この結末は色んな憶測がありますが

私の見解だと、まずジンジャーはスタンリー(そして観客)に対してDEAの人間だと思い込ませる。

(DEAとバレるシーンでガブリエルが登場し、ジンジャーもスタンリーもぎりぎりばれないような演技があってこそ。…名演技ですね)

しかし実際はDEAの人間ではなく、さらにガブリエルと繋がっていた。

 

そしてガブリエルは最後のヘリに乗り込むシーンで、スタンリーがガブリエルの自宅で見つけた死体人形をヘリに乗せておき、彼本人はヘリには乗らず、階段で逃げた。

 

ジンジャーはガブリエルに撃たれて殺されるシーンがありますが、この謎の死体人形の技を使いスタンリー、そして観客を見事に騙したという訳です。

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(この謎の死体人形に関して触れるシーンもなく、この人形はどうやって調達したのかは気になりますが…)

 

 

 

 

【まとめ】

ハッカーものとしては活躍が薄すぎるとか、もっと頭脳戦を繰り広げられたらとか

賛否両論あるみたいですが、個人的には実際に騙された訳であり

キャストも豪華でしたし、満足感がありました!

 

ただ死体人形の下りとか、もっと娘ホリーのあっさりした解放など

もっと詰めればより緊張感がある作品になったのでは…という物足りなさは感じましたけどね。

 

 

 

【作品情報】

監督:ドミニク・セナ

脚本:スキップ・ウッズ

製作:ジョエル・シルバー

出演:ヒュー・ジャックマン ジョン・トラボルタ

音楽:クリストファー・ヤング